ロックアウトタグアウト
ロックアウトタグアウトとは
ロックアウトとは、機械や装置の点検・メンテナンス時に、ブレーカー・スイッチ・バルブ等の動力源を遮断した上で、デバイスを装着し施錠(ロック)すること。
タグアウトとは警告タグの一種で、ロックアウト(動力源を遮断)した安全な箇所に警告タグを取り付け、機械や装置の停止・点検中であること等を警告タグで明示すること。
「ロックアウト」と「タグアウト」を同時に使用することで、動力源の遮断を証明、明確化します。
一般的な労働災害の原因はの多くは、「機械や設備の停止を行わなかった」「電源を遮断しなかった」「誤作動による再稼働」「再稼働前の安全確認ミス」などの、うっかりミスやコミュニケーション不足などによって引き起こされる人為的なミスによるものです。これらの事故はロックアウトタグアウトを正しく使用する事で回避する事ができます。
労働災害を避けるために、点検・メンテナンス時には、電源、熱源、高低温水配管、ガス配管、油配管等々の動力源を必ず遮断「ロックアウト」し、それを明示「タグアウト」することが重要です。
- 「メンテナンス作業中」は、動力源が再稼働しないようにロックアウトする。
- 特定の管理者だけがロックアウトを解除できるよう、鍵の管理体制を構築する。
- 「ロックアウト中」は、現場の誰もがわかるように、設備の停止あるいは作業中である旨が記載されたタグアウトを使用する。
なぜロックアウトタグアウトが必要か
ロックアウトタグアウトは、点検・メンテナンス作業を行う従業員を労働災害から守る重要な手段です。そのため、アメリカ労働省の一機関、労働安全衛生庁OSHA(Occupational Safety and Health Administration)は、企業監査の重要項目のひとつに位置付けています。事実、アメリカ一般企業において、過去20年で最も指摘を受ける違反のひとつです。
また、労働安全衛生マネジメントシステム国際規格ISO45001が2018年3月に発行、そしてISO45001関連のJIS、JIS Q 45001、JIS Q 45100、JIS Q 17021-10、JIS Q 17021-100が2018年9月28日に公示されました。これにより、ますます現場の安全管理は重要視され、企業価値基準のひとつになることでしょう。
日本では、2013年4月に改正安全衛生規則が公布。その中の第107条第一項において「調整の作業」という文言が追加となり、これまで以上にロックアウトの必要性が増すものとなりました。第二項にはタグアウトの措置を講ずる必要性も記載されています。
ロックアウトタグアウトの手順を策定し、実行することで、企業自体はもちろん、その組織で働く従業員にとっても以下のメリットがあります。
- 労働災害から命を守る
不適切なロックアウトタグアウトにより、アメリカでは年間約25万件の労働災害が発生、5万件の傷害、120件の死亡労災が発生。(OSHAデータから引用)日本では、年間10万件強の労働災害が発生、うち約1,000件が死亡事故。 - 主な原因のひとつが機械などへの「はさまれ・巻き込まれ」
これらが約1割を占めている。 「適切なロックアウトタグアウトの使用は、労働災害を25%から50%減らす」と、OSHAは試算。 - コストの削減
労働災害による労働力損失からの生産性や時間、保証に掛かるコストを削減。 - 生産性の向上
ロックアウトタグアウトの手順を適切に実行することで、機械設備のダウンタイムを最小限に抑える。 - ベストプラクティス
アメリカ、EU、シンガポール、日本等の主に先進国において、業界問わず幅広く適用。
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対象の製品の中から3点までを2週間無料でお試しいただけます。(ご返却の際、送料はご負担下さい。)製品が実際に現場に合うか、操作性はどうなのか、など実物でご確認いただけます。貸し出し品の発送は、お申込みを頂いた後、5営業日以内の発送とさせていただきます。
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